ニュース 5月で無料のTeams向けSkype提供終了 マイクロソフト発表

5月で無料のTeams向けSkype提供終了 マイクロソフト発表

by Henry Sep 16,2025

Microsoft、5月にSkypeを終了しユーザーをTeamsに移行へ

マイクロソフトは公式に、Skypeが5月にサービス終了となり、無料の消費者向けバージョンはMicrosoft Teamsに置き換えられると発表しました。この移行は、WhatsApp、Zoom、FaceTimeなどの現代的なコミュニケーションアプリが普及したことで、Skypeのような従来のVoIP通話サービスが時代遅れになったことを受けての決定です。

デジタルコミュニケーションの時代の終わり

The Vergeの報道によると、既存のSkypeユーザーは新規アカウントを作成する必要はなく、Teamsにログインするだけでメッセージ履歴、連絡先、その他のデータ全体にアクセスできます。しかし、1つの重要な機能は引き継がれません:従来の電話番号への発信機能は完全に廃止されます。

マイクロソフトは、5月5日のサービス終了前にSkypeデータを保存したいユーザー向けに移行ツールを提供しています。Teamsへの移行を望まないユーザーでも、これらのツールを介して会話履歴やメディアファイルをエクスポートできます。

なぜマイクロソフトはSkypeの章を閉じるのか

マイクロソフトの製品担当バイスプレジデント、アミット・フライ氏は、Skypeの電話発信機能を終了する理由について次のように説明しました:「利用パターンを分析すると、この機能はVoIPが普及しておらず、モバイルデータの料金が高かった時代には意味がありました。しかし今後を見据えると、この機能は我々のビジョンに沿わなくなっています。」

この技術大手はもともと2011年に85億ドルでSkypeを買収し、リアルタイム通信分野での地位を強化しようとしていました。SkypeはかつてWindowsデバイスやXboxコンソールまでで重要な位置を占めていましたが、マイクロソフトはここ数年でユーザー成長が停滞していることを認め、統合コミュニケーションプラットフォームとしてTeamsに注力することを決めました。

現在のSkype有料ユーザーには移行の判断を行うための60日間の猶予があります。マイクロソフトは既存のクレジットを保証しますが、新規有料ユーザーはSkypeの有料通話機能にアクセスできなくなります。これは、マイクロソフトがTeamsへの統合に完全に注力するという、同社の消費者向けコミュニケーション戦略における重大な転換を示しています。